睡眠には個人差が大きく、ナポレオンが3時間しか眠らなかったという逸話が有名ですが、それほどではないにしても、短い睡眠時間でぐっすり眠る人と、8時間以上眠らないとだめな人といろいろです。
また、加齢とともに眠りが浅くなったり、朝早く目が覚めたりすることはよく知られています。
現代の複雑多様なストレス社会にあって、不眠に悩まされている人は多く、日本では不眠の出現率は一般人口の約20%といわれています。
たとえ睡眠時間が短くても、本人が満足して正常に活動できていれぱ不眠症ではありません。
逆に、睡眠時間を充分にとっているのに、ぐっすり眠れた気がしない場合は、不眠症かもしれません。
不眠症には4つのタイプがありますので、しっかり見極めてしていきましよう。
布団に入ってもなかなか寝付けないタイプの不眠症です。
床についてから30分以上経っても眠れず、それを本人が苦痛と感じていれば入眠障害の可能性があります。
眠れない日が続くと「眠らなくては」という意識が交感神経を刺激し、かえって眠れなくなり悪循環がおきやすくなります。
このタイプは「眠ろう」と考えずに、リラックスしてから眠ることが大切です。
夜中に何度も目が覚めてしまい、再び寝付くのが難しいタイプです。
不眠症の中でも特に多いタイプです。
飲酒や夜間の頻尿、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などで睡眠を妨げられることが原因として考えられます。
朝早く目覚めてしまい、まだ眠りたいのに眠れなくなってしまうタイプです。
高齢者やうつ病の患者さんに多くみられます。
「老人は朝が早い」といいますが、これは加齢によって自律神経の働きが弱ってきているためであって、
不眠症ではなく自然なことです。
唾眠時間を充分にとっているにもかかわらず、ぐっすり眠れた感じがしない人のことです。
いわゆる眠りが浅いと感じる状態です。
この場合、夜中に目が覚めてしまう中途覚醒が原因となっている場合があります。
夜中に睡眠が中断されても、その時間が短いと気づかないことがあるからです。
また、ノンレム睡眠の時間が短いと脳が眠っていないため、眠った感じがしないことがあります。
分類は4つですが、これらが複合している方も多いです。
眠りにはノンレム睡眠とレム睡眠の二種類があり、それぞれ異なった役割をしています。
ノンレム睡眠では、細胞を修復する成長ホルモンが多く分泌され、脳の回復や修復を行い、脳の疲れをとるのに重要な働きをしています。
レム睡眠では、筋肉の緊張を緩め、体の疲れをとります。
質の良い睡眠をとるためには、ノンレム睡眠とレム睡眠のバランスが大切です。
睡眠はノンレム睡眠から始まり、約90分後にレム睡眠となります。
この周期が一晩で約4回現れます。
「眠って起きたとき頭がぼーっとする。」
「寝ても疲れが取れない」
「夜寝たはずなのに昼間眠くてたまらない」
「寝付けない」
「何度も目が覚め、再び寝るのに時間がかかる。」
このような相談が増えてています。
一番大切なことは、精神安定剤や睡眠導入剤に頼るよりもまず、不眠症になっている原因を取り除くことです。
ストレスを軽減し、リラックスした時間を作る。
不規則な生活習慣を出来る限り改善することは必須です。
しかしながら、現代社会では原因を取り除くことが非常に困難になっています。
でも、可能性はあると思います。
可能性を高めるために、長期的な改善を目標に漢方薬やサプリメントの力を借りて自然な眠りを取り戻すことをお勧めしています。
【睡眠剤の眠りと自然な眠りは違います】
残念ながら睡眠剤服用による眠りは、ノンレムとレムを繰り返す自然な眠りには程遠く、気絶に近い状態を強制的に作られているというデータがあります。
ですから、
「睡眠剤を飲んで睡眠時間はとれているのに、全然疲れが取れない。」
といった相談が多く寄せられるのだと思います。
不眠でお困りの方は、睡眠時間より睡眠の質を高めるよう
原因をしっかり見極め、そのせいで乱れている体調を整えていくことが大切だと考えています。
【「ノンレム睡眠(深い眠り)」で脳の機能を休ませることができます。】
脳は体重の2%に過ぎませんが、エネルギー消費は体全体の20%もあります。
この際、多くの酸素を消費し、活性酸素(細胞を傷つけます)が大量発生します。
他臓器より大量に発生するくせにその処理がヘタなのも脳の特徴です。
脳の活性酸素過多は不眠、うつ、イライラ、認知症などを誘発する可能性があります。
だからこそ、深く眠ることで脳の機能を休ませてあげることが必要です。
【レム睡眠で、体の疲れが取れます。】
レム睡眠中は筋肉が緩み、体がぐったりした状態です。
この時1日働いて疲れた筋肉が弛緩し、体は完全な休息状態になります。
体の疲れをとり、体力を回復させるためには、レム睡眠の質も重要です。
また、レム睡眠中、脳では記憶の固定と整理が行われ、心が整理されます。
心と体の健康には、質の良い睡眠(ノンレム睡眠とレム睡眠のバランス)が必要です。
大天堂薬局では症状や生活習慣をよく伺い、食事・生活指導を中心に、あなたの体質に合った漢方薬・サプリメントを選定いたします。
眠りたいあなたの想いを一生懸命応援します!
特に、現在の辛い症状や気持ちを聞いてほしい方。
しっかり相談して自分に合った健康法をしたいけど、相談する人がいない方。
そのため、今やっている健康法(通院や通販など)に自信のない方。
に大天堂薬局は向いています。