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◎ 不妊症・不育症

「子供がほしいのに妊娠できない」「妊娠しても流産してしまう」など深刻に悩んでいる夫婦は数多くみえます。
医学的な不妊の定義は「正常な男女が結婚して、正常な夫婦生活を営んでいるにもかかわらず、2年以上たっても妊娠が認められない状態」です。

しかし、世界保健機構(WHO)では2009年から不妊症を「1年間の不妊期間を持つもの」と定義しており、さらに妊娠を考える夫婦の年齢がより高い米国の生殖医学会でも2013年に、「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には6ヶ月の不妊期間が経過したあとは検査を開始することは認められる」と提唱しています。

結婚年齢が高くなった日本でも「1年以上妊娠しない場合に不妊症と診断し、年齢が高い場合にはより早期に検査と治療を開始したほうがよい」という考えが一般化してきています。

どうして妊娠しないのでしょうか?

不妊症は、妊娠の成立過程のどこかに障害があるわけです。

≪女性不妊の原因≫

①卵巣因子
一般排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症、黄体機能不全、心因性などです。
②卵管因子
女性側不妊因子の30%ほどを占めます。
その主たる原因は、卵管周囲癒着や卵管采癒着による卵管運動性障害と卵管通過障害です。
③子宮内膜症
子宮内膜症による不妊の原因は、骨盤内癒着、卵管癒着による卵管機能障害、チョコレートのう胞などによる卵巣機能障害、腹腔内免疫学的環境による受精障害・胚発育障害・精子貪食・着床障害など、さまざまな要因があります。
原因不明の不妊の半数は子宮内膜症不妊の可能性があるといわれています。
④頸管粘液因子
排卵日が近づくと増える頸管粘液の性状の低下や、抗精子抗体が存在する場合です。
⑤器質的子宮因子
子宮筋腫や子宮奇形。
⑥免疫学的因子
フーナーテスト不良(抗精子抗体が存在)する場合です。
⑦受精障害
卵子や精子の質の異常が考えられます。
⑧着床障害
自然な妊娠は勿論、人工授精や体外受精‐胚移植により受精卵が着床して妊娠が成立するのは女性の自然の力です。
女性の妊娠の仕組みの中で、この着床に関するメカニズムは未だ解明できずに神秘のベールに包まれています。
考えられる原因は
・粘膜下筋腫
・子宮内膜症
・内膜ポリープ
・子育腺筋症
・免疫異常などです。

【卵子の老化】

卵巣の中には未熟な卵子を包み込んだ原始卵胞がたくさんあります。
この数がピークを迎えるのは実はまだお母さんのお腹にいる妊娠16~18週の胎児の頃で600万~800万個もの原始卵胞が蓄えられています。
それが思春期では10~30万個になります。
そこから毎月排卵してゆくので、卵子の在庫はもちろん減ってゆくのですが、排卵のあるなしに関わらず、多くの卵胞が閉鎖卵胞になり消えてゆきます。
結局あとに残るほどいい状態のものが少なくなっていくのは、残念ながら避けられないのです。
そして、45~46歳では数千個まで減ってきます。
また卵子自体の質も、細胞のエネルギー源であるミトコンドリアの働きとともに落ちてきます。

最近はAMH(アンチミュラーリアンホルモン)測定が話題になり注目されてきております。
この値は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣予備能〈※)がどれほどかを反映すると考えられています。
その為、AMHは卵巣予備能の目安となります。
(※卵巣予備能とは、卵巣の中に残っている卵子の目安のことです)

≪男性不妊の原因≫

WHOの調査によると不妊の原因は女性だけにあるのではなく男性側にも50%近い要因があるそうです。
男性不妊の大部分は原因不明の造精機能障害により占められています。

一般的には、精液検査を行い以下に分類されます。
①乏精子症
精液中の精子の濃度が薄いものをいい、一般的には、精液1ml中、精子数が1500万以下をいいます。
自然妊娠の可能性が低くなり、精子濃度が500万/ml以下になると自然妊娠の可能性は著明に低くなります。
②奇形精子症
精子を詳しく観察すると、様々の形をしたものがあります。
正常な形をした精子が、30%にも満たない場合を、奇形精子症といい、この場合は授精が起こりにくくなり、自然妊娠の可能性はやはり低くなります。
③精子無力症
精子の運動能力に問題があるものです。
精液中に動いている精子の割合が、50%を下回るものをいい、自然妊娠の可能性は低くなります。
④死滅精子症および無精子症
精液中に精子が全く見つからないものをいいます。
自然妊娠は期待できませんが、精巣上部や精巣そのものには精子が見つかることもあります。

【現代男性の精子力は低下しています】

運動能力が高く元気な精子は、卵子まで泳ぎ着いて受精することができます。

しかし、元気な精子でも、同じところをくるくる回っている精子では受精できません。
まっすぐ進む精子が卵子にたどり着き受精することができます。

つまり、高速で直進する運動能力の高い精子が、最も受精率の高い精子です。

しかし、この最も良質な精子でも、数が少ないと受精できる確率は低下します。
この良質な精子濃度を「高速全身運動精子濃度」といいます。
この濃度が基準値以下の男性が増えているようです。

【不育症について】

誰でも一度妊娠すると約15〜20%の率で流産を経験すると言われています。
流産率は女性の年齢とともに増加し、35歳で約20%、40歳で約40%、42歳で約50%と報告されています。
流産の理由の60%は胎児の染色体異常で自然淘汰(自然界の流れで良いものは生き残り、悪いものは消える)です。
受精卵の染色体異常率は約40%と言われていますが、その殆どが出生前に淘汰されて、実際に染色体異常を持って生まれてくる新生児は0.6%にすぎません。
多くの淘汰は着床前後の細胞レベルの時に起きるので本人は気が付きませんが、中には妊娠が分かってから淘汰が起こる事もあります。
それがいわゆる自然流産です。

不育症として扱われるのは流産を引き起こすような因子があり、本来は生まれて来る命が繰り返し途中で失われてしまうものです。
日本における近年の報告では4,2%の割合だそうです。

 

【大天堂薬局の対応】

現在進歩の著しい人工授精(AIH)の妊娠確率が10%以下、体外受精・胚移植(IVH‐ET)などの高度生殖補助医療ですら妊娠率30%以下、出産率が15%というのが現状です。
(ちなみに健康な男女が普通の性生活をして妊娠率20%くらいと言われています。)

この現状も踏まえても、当局で無理やり妊娠させることはできません。
私にできることは、「妊娠しやすいこころとからだ作りのお手伝い」です。

妊娠しやすいこころとからだ作りとは、お母さんとなるあなたのストレスを軽減し、こころとからだを強くすること(妊娠できるこころとからだにすること)です。
「妊娠」は、どのような過程で成立したとしても最終的にはあなたのからだ任せなのです。

最近、過度にストレスがある方の相談が増えています。

仕事や私生活、はもちろん、不妊治療自体が過度なストレスになっている方も少なくありません。

過度なストレスは脳内に過剰な活性酸素を発生させ、ストレスホルモン(コルチゾール)が増やします。
すると、エストロゲンが増加しプロゲステロンが減少するといったホルモン異常が起こります。
過度なストレスがあなたの妊娠のブレーキとなっていませんか?

(ストレスと女性ホルモン異常のについてはこちらもご覧下さい。>月経(生理)不順 

とにかく、あなたが妊娠しやすいこころとからだになれるように食生活など生活習慣の改善と漢方薬、サプリメントを使って、あなたの体調を整えるお手伝いをします。

また、念願かなって妊娠されてもそれがゴールではありません。
無事出産し、あなたも赤ちゃんも、ご主人もみんなが元気でいられるようお手伝い致します。

不育症(流産癖)の方は、それが自然でも病的でも大変なショックを受けられていると思います。
次の妊娠に向かってからだを整えていけるよう応援します!

相談には勇気が要りますよね。勇気を出して、お気軽にご相談くださいね。

特に、現在の辛い症状や気持ちを聞いてほしい方。
しっかり相談して自分に合った健康法をしたいけど、相談する人がいない方。
そのため、今やっている健康法(通院や通販など)に自信のない方。

に大天堂薬局は向いています。

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