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◎ 月経(生理)不順

女性は思春期から閉経にいたるまでの間で、妊娠、授乳期以外は定期的に排卵と月経(生理)を繰り返します。
このサイクルのことを「月経(生理)周期」といい、これが規則的にならなかったり、月経の量や期間が一般的な状態から極端に外れたりしている場合を、「月経(生理)不順」と呼んでいます。

思春期や閉経前の更年期は、からだが大きく変化することから、月経不順になるのはむしろふつうです。

しかし、それ以外で月経不順になっている場合は注意が必要です。

現在、若い女性に月経不順の人が多く見受けられます。
これは、 乱れた生活習慣や過酷なダイエットなどの食生活,過度なストレスと密接な関係があるといわれています。
中には排卵障害や子宮内膜症、子宮筋腫などの病気から起きる場合もあり、不妊症の原因となることもありますから侮れません。
また、経血の量が多すぎたり少なすぎたりする場合も総称して月経不順といいます。

・月経周期が早くて、経血量が少ない人
・月経周期が早くて、経血量が多い人
・月経周期が遅くて、経血量が少ない人
・月経周期が遅くて、経血量が多い人
・不定期で定まらない人
・月経が来ない人(無月経)
色々なパターンがあります。

それに加えて次のような症状を訴える方が多いです。

  • 下腹部が重い・張る・痛い
  • 乳房が張る
  • 頭が重い
  • 肩がこる
  • むくみが出る
  • だるい
  • 眠い
  • にきびが出る
  • 気持ち悪い
  • 排便異常
  • イライラする
  • 怒りっぽい
  • 集中できない
  • 気力がない
  • ゆううつ
  • 不安になる

などが多いようです。

月経周期に伴う体の変化

①下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)は卵巣に作用し卵胞を発育させる。
②卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を促進させる。
③血清中の卵胞ホルモン(エストロゲン)濃度上昇によって下垂体を刺激する。
④卵胞ホルモン(エストロゲン)の刺激によって黄体形成ホルモン(LH)の分泌が著しく増加する。[LHサージ]
⑤黄体形成ホルモン(LH)の刺激で成熟卵巣から卵子が放出され排卵が行われる。
⑥黄体形成ホルモン(LH)は黄体を発育させる。
⑦発育した黄体は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を増加させる。
⑧卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は子宮内膜を暑くふわふわに柔らかくし、粘膜を潤し、卵子がつきやすくする。

①~⑧が円滑に行われれば、月経周期は順調です。

正常な生理とは

・初経発来:10~14歳
・生理周期(生理初日から次の生理初日までの日数):25~38日
・高温期の日数:14日間
・出血持続日数:3~7日
・出血量:50~100ml
・出血の色:やや暗赤色
・痛みはほとんど無いこと
・生理的無月経:初経以前、閉経以後、妊娠産褥授乳期の無月経

月経異常の定義(日本婦人科学会)

・早発性月経:初経発来10才未満
・遅発性月経:初経発来18歳以上
・原発性無月経:18歳になっても初経発来がない
・続発性無月経:これまであった月経が3ヶ月以上停止したものただし生理的無月経を除く
・稀発月経:月経周期39日~3ヶ月のもの
・頻発月経:月経周期24日以内のもの
・早発閉経:43歳未満で閉経するもの
・遅発閉経:55歳以降で閉経するもの
・月経困難症:月経期間中に月経に随伴しておこる病的症状
・月経前緊張症(PMS):月経開始前3~10日位から始まる精神的・身体的症状で月経開始とともに消退・消失するもの

ストレスにより生じる月経不順のメカニズム

過度なストレスのせいで生理不順になるのは気のせいではありません。
過度なストレスエストロゲンが増加プロゲステロンが低下することにより生理不順になることが明らかになっています。
そのメカニズムを簡単に説明します。

エストロゲン増加のメカニズム
①過度なストレスにより、脳内(海馬)に過度な活性酸素が発生する。
②視床下部-下垂体-副腎皮質系の亢進によりコルチゾール分泌が増加する。
③アロマターゼ酵素活性が増加し、エストロゲンが増加する。

プロゲステロン減少のメカニズム]
①過度なストレスにより、脳内(海馬)に過度な活性酸素が発生する。
②視床下部-下垂体-副腎皮質系の亢進で視床下部-下垂体-生殖腺系が抑制される。
黄体形成ホルモン(LH)減少黄体機能不全が起こり、プロゲステロンが減少する。
※卵胞刺激ホルモン(FSH)減少により卵胞の発育不良でエストロゲン産生能は低下していますがエストロゲン増加のメカニズムがあるので、結果的にエストロゲンは増加します。
発育不良の卵胞に無理やりエストロゲンを合成させるので卵胞が疲弊し、優秀な卵が育ちません。

 

【大天堂薬局の対応】

月経は女性のこころとからだのバランスのバロメーターと言えます。

月経不順が当たり前になり、無関心な方も多いようですが、月経不順は放置しないことをおすすめします。

最近はストレスが原因で月経不順となっている方が少なくないように思います。
過度にストレスが増えるとストレスホルモン(コルチゾール)が増え、女性ホルモンのバランスが崩れ生理不順になることも明らかになっています。

細かい原因や症状は十人十色。
辛い症状を和らげながら、自律神経やホルモンなど身体全体のバランスをとることが必要です。
ですから、症状や生活習慣をよく伺い、食事・生活指導を中心に、あなたの体質に合った漢方薬・サプリメントを選定いたします。
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