当店には「自律神経失調症」と病院で言われた、
または、ご自身でそう思って来客される方が多いです。
お話を聞いていると、確かに自律神経の乱れから調子を崩している方が多いです。
ただ、みなさん「自律神経失調症」という名前は知っているのですが、
肝心の「自律神経」が何か曖昧な方も多いようです。
そこで今回は、「自律神経」について簡単に解説してみます。
自律神経は、60兆にも及ぶ身体のほとんどの細胞の働きを調整するために、
全身に分布している神経です。
自律神経は私たちの意志では自由にならず、
逆にいうと、無意識でも動いていてくれるわけです。
脳が命令しなくても、今このときもあなたの心臓が鼓動し続け、
数時間前に食べた食事の消化や吸収を続けているのも、
自律紳経の働きによるものです。
消化、吸収、体温調節、排泄、生殖といった日常的な行為を行うための機能を
片時も休まず調節する、働きっぱなしの神経が自律神経なのです。
そんな自律神経も、一種類ではありません。
活動するときと休むときでは、働く自律神経の種類が違うのです。
行動や運動を担当する神経で、血管を収縮させ、血圧や心拍を上昇させ、
食欲を抑制するのが『交感神経』とよぱれるもの。
また、休息や食事を担当する神経で、血管を拡張させ、血圧や心拍を低下させ、
胃腸の働きを活発にするのが『副交感紳経』です。
この二つの自律神経がきっちりと役割分担をしています。
つまり、私たちの日々の生理現象は、
『交感神経』と『副交感神経』の二つの神経が刻々と変わる状況に応じて、
上がったり下がったりするバランスで成り立っているのです!
体調がよく健康なときは、『交感神経』と『副交感神経』との上がり下がりが極端にはなりません。
どちらかに固定されて静止することもなく、
公園の遊具のシーソーようなギッタンバッタンのバランスで保たれています。
「自律神経失調症」とは、シーソーのバランスが崩れ、
どちらかに偏ったり、激しくギッタンバッタンしている状態です。
放っておくと、いつまでたっても良くならない悪循環にハマってしまいます。
心当たりのある方は、キチンと対処しましょうね(^.^)/~~~