37度程度の熱であっても、少しでも熱が出ると心配して医者にかかったり、
解熱鎮痛剤を飲んだりする人は多いようです。
一方、36度以下の低体温になっても、「私は平熱が低い体質だから」と
言って平気でいる人が多いのではないでしょうか。
しかし低体温は放置すると、いろいろな病気を起こす危険な状態です。
今日から、最近増加中の低体温について紹介していきます。
【子供の3割、高齢者の4割が低体温】
健康な人の平熱は、一般的に36.8±0.3℃(36.5~37.1℃)の範囲の体温をいいます。
だるさやつらさなど病的な自覚症状がなければ、
37度は微熱ではなく、健康な体温だといいます。
一般的に身体の内部の温度(深部体温)の平均は37.2℃程度と言われ、
代謝が最も活発に行われる温度です。
体温を測定する部位からみると、深部体温に一番近いのは直腸で、
舌下、わきの下の順に測定値は下がります。
しかし、最近、体温の低い人が増えているといいます。
特に最近は子供の低体温が目立って増えており、
子供のなんと3割が低体温になっています。
高齢者の低体温も目立っており、4割の高齢者が低体温といわれます。
正木健雄
ヒトになれない子どもたち
「冷え取りジャーナルvol.21」
健康ジャーナル社 によると、
小学生の男子、女子とも
起きてすぐに熱をつくれず、
36度未満の子供が40%近くいます。
逆に活動して熱がつくられると、
10%以上の子供が熱を放出できず、
37度以上の体温になっています。
これは今の子供たちが自律神経のバランスを欠き、
温熱中枢による発熱と放熱のバランスを欠いているためと考えられます。
(つづく)